鎮守の森に鬼火が灯る

「お父さんの一人娘の美夜といいます。

中学二年生です。

これからお世話になります。

よろしくお願いします」







うん、我ながらちゃんと言えた。




おじいちゃんは軽く眉を上げて、「うむ」と頷いた。





そんなに怖い人じゃないみたい。



よかった……。






あたしの隣でお母さんも頭を下げる。







「お義父さん、亮介さんの妻の加奈子と申します。


これまで何のご挨拶も申し上げませんでした非礼をお許しください」







お母さん、なんだかかっこいい。




おじいちゃんはまた「うむ」と頷いた。