鎮守の森に鬼火が灯る

「………父さん、ご無沙汰してます」







お父さんが小さく呟き、頭を下げた。





仄暗い家の中から、引き戸の隙間に皺深い顔を覗かせている老人は、険しい表情をしてお父さんを睨みつけた。






「………よくもまあ、今さらになって、迦具村に顔を出せたものだな」







低く、しわがれた声。





………なんか、怖そう。





この人が、あたしのお祖父さんなんだ。







あたしはぺこりと頭を下げて、どきどきしながら「はじめまして」と挨拶をした。