ニンゲン釣りゲーム

すると一葉が捨てられた子犬のような目で、ひとみを見てきた。

「そっか……強制はしないけど……ね。なんか残念だなぁ……」

今にも泣きそうな顔で、言ってきたので、張り詰めた空気が流れた。
とてもその空気に耐えられなかったひとみは、「チップならいつかつけられるし、お願いする」と言ってしまった。

その月もこづかいを前借りして、なんとか5千円を渡すことができた。
それから数日後……。

「みんな~ネイルチップが完成したよ!」

一葉が意気揚々と、ネイルチップを持ってきた。