ひとみのその予感は、すぐに的中した。
一葉は、それからマンガ家のマの字も言わなくなり、話しあいも行われなくなってしまった。
道具は一葉が持って帰ったままで、当然5千円は返ってこなかった。
ひとみは、私の5千円……ともやもやした気持ちを抱いていたが、夏樹たちがなにも言わないので、どうすることもできなかった。
そんなことがあってから、1ヶ月ほど経過したある日。
「見て、かわいいネイルがいっぱい! 決めた、私ネイリストになる!」
ファッション雑誌に乗っていたネイルの特集を見て、またそんなことを言いだしたのだ。

