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ひとりで電車を待つ若林ひとみは、そっとふたつ折りの財布の中をのぞきこむ。
何度見ても千円札が1枚しか入っていない。
明日から修学旅行だというのに、お金がないなんて最悪だ。
ひとみは、ため息をついて肩を落とした。お団子頭から、ひらりとおくれ毛が落ちる。
のどが渇いたので、自動販売機でジュースを買いたかったが、ガマンするしかない。
両親からは、しばらくこづかいはあげないから、と宣言されていた。
「おこづかいを何度も何度も、前借りしたあんたが悪いのよ。貯金まで全部使って。その浪費癖を直しなさい!」
洗濯物をたたむ母に、ひとみはこづかいが欲しいと懇願したが、そうつっぱねられてしまった。
ひとりで電車を待つ若林ひとみは、そっとふたつ折りの財布の中をのぞきこむ。
何度見ても千円札が1枚しか入っていない。
明日から修学旅行だというのに、お金がないなんて最悪だ。
ひとみは、ため息をついて肩を落とした。お団子頭から、ひらりとおくれ毛が落ちる。
のどが渇いたので、自動販売機でジュースを買いたかったが、ガマンするしかない。
両親からは、しばらくこづかいはあげないから、と宣言されていた。
「おこづかいを何度も何度も、前借りしたあんたが悪いのよ。貯金まで全部使って。その浪費癖を直しなさい!」
洗濯物をたたむ母に、ひとみはこづかいが欲しいと懇願したが、そうつっぱねられてしまった。

