「へえ~、うらやましいな」 「えへへっ、翼くんってね、見た目と違って、優しくて、すごく話しやすいんだぁ。昨日も電話で話したんだけど、修学旅行中に、ふたりきりになろうとか言われちゃって」 キャーッ、と朱莉は赤く染まった頬に手のひらをあて、騒いだ。 「ああ、翼くんと観覧車とかジェットコースターに乗りたいなぁ」 朱莉が、目をキラキラさせながら空を見あげる。 それをきいたちさとは、ぎゅっと下唇を噛みしめた。