ニンゲン釣りゲーム

「あのさ……」と切り出す。

「私ね、彼氏ができたの」

頬を赤らめながら、そう言った。

「えっ!?」

突然の報告に、ちさとの頭の中は真っ白になる。

「え……だ、誰なの?」

そうきくのが精いっぱいだった。

「隣のクラスの、滝元翼くんだよ」

名前を口にしただけで、朱莉はうっとりとした顔をしていた。

それをきいたちさとは、頭を殴られたような衝撃を受けた。