ニンゲン釣りゲーム

振り返ると、サッカーの練習用のユニフォームを着た脇田康晴がいた。

サッカーの練習に行く途中だったらしく、同じクラスの大内元貴、村井優、平野智明が後ろにいた。
優たちが、こちらを見てくるので、毛穴からじっとりとした汗が出てきて、和也はうつむいた。

人の視線が怖くなり、教室へ入れなくなってしまったのは中学生になってからだった。

和也自身によくわからないが、クラスメイトたちが自分のことを見て、ひそひそと話し、笑ってきているような気がしてしまい、学校も休みがちだった。
片手をあげた康晴が駆け寄って来る。