ニンゲン釣りゲーム

「えーっ、私ってそんなに影響力あるのー?」

彩乃が、大袈裟に両手をブンブンふると、笑いが起こった。

ひとしきり笑うと、ふたたびアトラクションのことに会話が戻った。

彩乃は笑顔でうなずきながらも、心の中では別のことを考えていた。

このグループは、5人なので、テーマパークなどに行くとペアで乗る乗り物が多いので、必然的にひとりが余ってしまう。

その役回りは彩乃に決まっている。
なにをするときだって、いつも余るのは彩乃だ。
その役が変わることはない。
そういう星の下に産まれてきたのだ、と彩乃はつくづく思う。