ニンゲン釣りゲーム

じーん、と熱を持った痛みが広がっていき、高斗は歯を食いしばって、耐える。

「こんな奴に舐められたまんまで、終われるかよ!」

「誰がこんな奴だよ! てめえ、かかってこいや」

ピアスの男が、通学カバンを投げ捨て、握りしめた拳を顔の前で構える。

「望むところだ! おいっ、高斗やっちまえ!」

友太が、指をさしながら犬に命令するように言ってきた。

やっぱり、と高斗は焦った。いっつもこうだ。なんで、関係のないおれがやらなくちゃいけねえんだよ。

しかし、あの構えかたは、格闘技かなにかやっているのだろうか。
だとしたら、高斗に勝ち目はない。