ニンゲン釣りゲーム

すぐに飲み屋に直行しようと、ゲハゲハ笑いながら、リアカーを引いていた店主は、道端に透明な袋が落ちているのを発見した。あれは自分の屋台のものだと気付く。

先ほどニンゲンを釣りあげた家族連れの前に、若いカップルが釣りあげたニンゲンが入っていた袋だった。
のぞきこむと、踏みつけられたらしく、袋の中でニンゲンが破裂しており、真っ赤な血肉が飛び散っていた。

「あらら」と店主が苦笑いする。
釣ったはいいが、持って帰るのが面倒になり、捨てて行き、通行人に踏みつぶされてしまったのだろう、と思った。

店主は口笛を吹きながら、車輪がきしむ音をたてているリアカーを引いて夜道を進む。