ニンゲン釣りゲーム

大和の言葉……守らなくちゃ……。

楓を突き動かすのは大和の残した想いだった。
楓はもうろうとする意識で糸を、強く握りしめた。

スーッと糸が上へあがっていく。

大和、さようなら……ありがとう……。

小さくなっていく大和に向かってそう心の中で礼を言う。

楓はすべての力をこめて糸につかまり、目もくらむような光の中に包み込まれた――。