ニンゲン釣りゲーム

「いやっ、大和をおいて行けるわけないじゃない!」

楓は、首を横にふって激しく拒絶した。

「頼むよ……なっ?」

「だって……だって……」

「泣くなよ、バカエデ……おれ笑ってる楓が好きだよ。ここから出たらさ……お人よしもたいがいにしとけよ。あいつ、古川から、なに言われたかわからないけど……楓はちょっとお人よしの普通の女の子だから。おれが1番よく知ってるから……。周りのことなんて気にしないで楓らしく生きていくんだぞ……」

そう言い終えた大和の手がだらりと落ちた。