ニンゲン釣りゲーム

「イヤーッ!」

楓は冬馬に向かって拳を叩きつけたが、敏郎から腕をおさえつけられてしまった。

ハアハアッ、と冬馬が犬のように舌を出し、よだれをたらしている。もはや人間の顔ではなく、楓は心底恐ろしかった。

「大和っ、大和! 助けて!」

楓は気付くと泣きながらそう叫んでいた。
それをきいた冬馬と敏郎が大笑いする。

「死んだ奴に助けを求め立って無駄だって」と冬馬が、楓をいたぶるように平手打ちしてくる。