ニンゲン釣りゲーム

歩がさもおかしそうに笑う。

――なにがおかしいのよ! 
歩のうでに爪をつきたててやりたい衝動に楓はかられた。

すると、歩が急にうでを緩めてきたので、楓は転げるように倒れた。
歩が微笑を浮かべながら、見下ろしてくる。

「君のその瞳が、もっと深い悲しみに染まるところをぼくは見たいんだ……」