ニンゲン釣りゲーム

まずい――逃げなければ!

楓は大和の手を握り、一緒に逃げようとしたが、もう片方の手が引っぱられ、倒れそうになった。

楓の手をひっぱったのは、いつの間にか楓の背後に移動していた歩だった。

歩は微笑を浮かべながら、楓を背後から抱き締めるようにして、その場から走って離れる。
うでごと自由を奪われた楓はなすすべもなく、「大和ーっ!」と叫ぶことしかできなかった。

「楓――うわっ!」