ニンゲン釣りゲーム

桃香は小さく手をふり、奈緒を見送った。
奈緒の姿が見えなくなり、桃香は、ふっと口元に笑みを浮かべた。

ほんと楓ちゃんだーい好き。
だって、なに頼んでも断らないんだもん。あんなにいい友達、他にはいないよ。
楓ちゃんとは、ずーっと仲良しでいよっと。ずーっとね……。

ふと、枝毛を発見した桃香は、指先でブチリとちぎると、スキップするようにして歩き出した。