ニンゲン釣りゲーム

耳をつんざくような鐘の音がしずまると、「ああっ!」と歩が顔色を変えて突然叫んだ。

「米岡くんの横に糸がおりてきたぞ!」

大和は、ハッとして自分の周りを見たが、糸なんてどこにもなかった。

「古川、お前――」

大和のそばに糸があるなんて、歩の虚言だったが、

「糸っ、糸があるの!!」

ひとみと彩乃が猛スピードでこちらへ走ってきた。ふたりとも、目を血走らせている。