ニンゲン釣りゲーム

――もしかして、その糸につかまれば、ここから脱出できるんじゃないのか?
――これも実験のひとつに違いない。人数を減らすつもりなんだ!

なにかあるたびに聞こえてきた誰かの声――それがすべて歩の物だったと楓はようやく気付いた。

さらに友太が心配だと、歩がさがしに行った直後に戻ってきた友太の様子がおかしかったことも、それなら合点がいく。
あの時も、歩がなにかを言ったから、あんなことをしでかしたに違いない。