ニンゲン釣りゲーム

――なんで、友達でもない人を助けなくちゃいけないのよ。

苦痛に顔をゆがめている桃香を見ていると、心の奥底から黒い感情が音をたてて、わきあがってきた。

――いい気味。

そう思った楓は、ハッとした。

――私、今恐ろしいことを考えていた……。

楓は両手で頭を抱えて唸った。

――怖い、怖い……。

楓は、後ろから大和に抱きついた。

「楓!?」と大和がよろめきながら、おどろいている。