ニンゲン釣りゲーム

「長谷川――いやっ、桃香。おれ、ずっと桃香が好きだったんだ! おれが桃香を必ず守るから、一緒にここから離れよう」

高斗は一気にそう告白すると、手を差し出した。
冬馬と敏郎は突然の告白に、呆気にとられている。

桃香がスッと手を伸ばす。
それを見た高斗の顔がほころぶ。

バシッ――。

乾いた音をたてて、桃香が高斗の手を叩いた。

「桃香は歩くんじゃなくちゃイヤなの! あんた、いっつも桃香のこと見てきてたでしょ? ずっとキモイって思ってたんだから。あんたみたいなキモイ奴なんて絶対にイヤ!」