ニンゲン釣りゲーム

そんな中、楓は腰をかがめて、優と智明の手を握りしめた。

「痛いよね……でも少しだけ耐えて。そしてみんなで生きて帰ろう」

幼子に言い聞かせるような優しい声で言う。

「生きて……帰る……」

優が、閉じかけていた目を開き、つぶやく。少しだけ、握った手に力が入る。

「そうよ、ここから出られたらすぐに治療をしてもらおう」

楓は力強く、優の手を握り返した。
優はか細い呼吸を繰り返す。