ニンゲン釣りゲーム

もし、今糸がおりてきたら――一体誰がつかまるのだろうか。

本当は自分がつかまって逃げたいという気持ちがあった。
ここから出て、冷たい水を浴びるほど飲みたい。

しかし、目の前で弱っていく優と智明を見ていると、そんなことを考えたこと自体に罪悪感を覚えてしまう。

それに先ほどから、和也が目をギラつかせながら、ずっと立っており、糸を狙っているのがすぐにわかった。

高斗たちは、黙りこんで、ゴロリと横になっている。