ニンゲン釣りゲーム

今は落ち着いたようだが、またなにがキッカケで先ほどのように、ヤリを振り回すかわからない。

大和は座っていたが、ヤリはしっかりと手にしており、さりげなく周りを確認していた。

優と智明の出血はだいぶ落ち着いてきた。
いや、と楓は気付いていた。
もう身体にあまり血が残っていないのだろう。
ふたりとも、うめき声が、小さくなりつつあった。

楓もがんばって、と声をかけたかったが、その力がない。
渇いた下が唇に触れると、ささくれから血の味がした。

もし――と壁に背をつけて、体操座りをした楓は思う。