ニンゲン釣りゲーム

――血濡れた惨劇がようやく終わり、壁の中は静寂を取り戻しつつあった。

たったあれだけの短い時間で一体何人の命が消えたんだろう、と楓は思う。
数える気力もない。

それぞれが、少人数で集まり、微妙な距離を保ちつつ、座っていた。

誰も一言も発さない中、彩乃とひとみだけが遠足にでも来たかのように楽しそうに、なにか小声でささやきあっている。
乾いてきた返り血が、茶色くなってきており、それがまた異様な雰囲気をかもしだしていた。