ニンゲン釣りゲーム

ちさとは、首から手を離し、その身体を抱きしめる。
汗の混じった朱莉の匂いを、肺いっぱいに吸い込んで、堪能した。

――これで、朱莉はもう私だけの物。
そして、私は誰の物にもならない。

片手で朱莉を胸に抱きしめたままのちさとは、よろめきながらヤリを拾いあげた。

鋭くとがった先端を自分自身の背中に向ける。手がピンと伸びて痛かったが、なんとかなりそうだ。
それを渾身の力をこめて、ちさとはそれを自分の背中に突き刺した。