ニンゲン釣りゲーム

もし、助かって、ここから出られたら、朱莉は翼の元へ行ってしまうだろう。純真無垢な朱莉が、心も身体も汚されてしまった姿を想像すると、頭まで嫉妬の炎が燃え上がってきた。

――イヤだ、朱莉は私だけの物よ……。

ちらりと彩乃とひとみに視線をやる。
美月の首をヤリで刺して、ちぎりとり、足で蹴りまわしていた。
さらに恐ろしいことに、ヤリでめったざしにして飛び散った肉片を貪り食っており、ガムでも噛んでいるように、くちゃくちゃと口を動かしていた。

このままだと、狂ったあいつらに殺されてしまうかもしれない。
どちらにしろ、飢えと渇きで命のともし火が揺らいでいるのは明白だった。