ニンゲン釣りゲーム

「やばいよ、とりあえず、ここから逃げよう!」

焦った様子の雅が言う。

「うん、私らまで殺されるかもしれないよ」

由美と真紀が、ブルリと震えている。
友里は青ざめた顔で、血の海の中に立ちつくしているひとみを見ていた。

「彩乃、行くよ!」

雅の言葉は、ひとみに見いっている彩乃の耳には届いていない。

「ちょっと!」

苛立った雅が、いつものように、彩乃の頭をバシリと叩いた。