ニンゲン釣りゲーム

それはアメの包み紙だった。

それを見た瞬間、ひとみの中で、なにかがブツリと大きな音をたてて切れた。

一葉は、アメを1人占めして、こっそり食べたんだ……。
私なんて……私なんて、あんたに振り回されたせいで、お金がないから、ジュースも飲めなかったっていうのに――。
自分だけ良ければそれでいいの!?
いつも人のことを気にせずに、自分のことばかりで……。

頭の中で黒い感情が、ぐちゃぐちゃに混ざり合う。
ふいに友太が絶叫していた言葉が脳内によみがえった。

――やられる前にやってやる。

煮えたぎっていた怒りを両方の目に宿らせ、ひとみは立ちあがる。
ヤリを一本手にして。