ニンゲン釣りゲーム

「脇田が死んだんなら、もう1回派閥を作り直すべきだな。おいっ、おれの派閥へ入る奴は、こっちへ来い」

腹をおさえて、苦しそうな声だったが、高斗は勝手にそんなことを言いだした。

派閥を作り直して、楓たちに疑念を持つみんなが高斗の派閥へ集まることで、力の差を見せつけて、プレッシャーを与えようという考えのようだ。

しかし、誰ひとり、高斗の元へ行く者はいなかった。

「なっ――なんで誰も集まらねえんだよ! まさかスパイの味方すんのか?」