ニンゲン釣りゲーム

掃除用具が入ったロッカーを開け、ホウキとちりとりを取りだす。
ホウキを動かし、床のゴミを集めていると、「あれー」という声がした。

この声は……。

顔をあげて、前方の出入り口を見ると、米岡大和が立っていた。

「バカエデ~なんでひとりで掃除してんだよ」

そう言いながら、こちらへ来る。

「うっさいわね~。それよりバカエデって呼ばないでよ! ミニヤマト」

「ミニトマトみたいに言うなっ。ミニって言っても、楓と同じくらいじゃんか」

ほれほれ、と大和が頭の上に手のひらを置き、楓との身長を比べてくる。