ニンゲン釣りゲーム

「お前ら、なに言ってんだよ。楓が今までクラスのために、どれだけがんばってきたか、お前らだってよく知ってるだろ!?
体育祭の旗を放課後ひとりで残って作ったり、みんなが帰ったからひとりで掃除当番をしたり――お前らが、どんなことを頼んだって、楓はいつも笑顔で引き受けていただろ? 思い出してみろよ! そして楓が本当にスパイなんてするのか、もう1度よく考えてみろ」

――大和……。
楓の胸が感動で熱くなる。
味方がひとりでもいてくれたこと、楓は泣いてしまいそうだった。