ニンゲン釣りゲーム

大和が激しく非難する。

「そうよ、すぐに止血しないと――」と口にした楓を、高斗がギロリと鋭く光る目でにらんできた。

「黙れよ、このスパイが!」

高斗が、歯をむき出して怒鳴る。

――スパイ?

呆然とする楓に、「裏切り者め!」「なにが目的でこんなことしてんだよっ」という冷たい声が、次々と浴びせられた。

状況が飲みこめずに、突っ立っていると、高斗が肩を思い切り、押してきた。
楓はよろめいたが、大和に支えられて、なんとかこけずにすんだ。