ニンゲン釣りゲーム

大和が血相を変えて、駆け寄り、だらりと垂れさがった足を懸命にひっぱる。
楓も、足をにぎりしめ、全力でそうした。

ズズズッ、とようやく上半身を腐った水から引きあげることができた。
その顔を見た楓は悲鳴をあげて、大和に抱きつく。

ローソクのような青白い顔色をした康晴の顔に、あの薄気味の悪い幼虫が、うじゃうじゃとへばりついていたのだ。

ぽっかりと開いた康晴の口を巣にでもしているように、幼虫たちが、ひしめきあっている。

水の中のように、相変わらず単調な動きだけを繰り返している。
吐き気がしてくるような動きに、楓の胃がギリリと痛くなった。