ニンゲン釣りゲーム

――康晴が逃げ遅れた夏樹たちを助けようと無我夢中で、誤まって殺してしまったことは誰もがわかっていた。

しかし生真面目な康晴は、自分の手で友太を殺してしまったという事実に押しつぶされそうになっており、楓たちはかける言葉が見つからず、沈黙していた。

「ぷっ」と場違いな笑い声がした。

和也が両手で口をおさえて、「ぷぷぷ」とふきだしていたのだ。

「なんだよ、キレイごとばっかり言ってたくせに、自分だってただの人殺しじゃんか!」

和也は、一気にまくしたてると、ゲラゲラとさも愉快そうに笑っていた。康晴を指さしながら。
笑いすぎて、涙目になっていた。