泣きたかったが、涙を流す気力がもう楓にはなかった。
歩が楓のことを好きだと言ったことが原因とはいえ、あまりにひどい仕打ちだ。
確かに、桃香が歩のことをどれだけ好きだったかを楓は1番よく知っている。
前日に掃除を手伝ってもらったことを話しそびれていたのは悪かったかもしれないが、やましいことなんて、なにもなかったのに、と楓は肩を落とす。
落ち込む楓の横に、いつの間にか大和が座っていた。
――元気出せよ、バカエデ!
いつもの明るい言葉を期待したのだが、大和はいつになく真剣な顔をしていた。
歩が楓のことを好きだと言ったことが原因とはいえ、あまりにひどい仕打ちだ。
確かに、桃香が歩のことをどれだけ好きだったかを楓は1番よく知っている。
前日に掃除を手伝ってもらったことを話しそびれていたのは悪かったかもしれないが、やましいことなんて、なにもなかったのに、と楓は肩を落とす。
落ち込む楓の横に、いつの間にか大和が座っていた。
――元気出せよ、バカエデ!
いつもの明るい言葉を期待したのだが、大和はいつになく真剣な顔をしていた。

