ニンゲン釣りゲーム

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――洗脳成功。
走って小さくなっていく友太の背中を、見ながら、歩はほくそ笑む。

友太を生けにえに差し出すという話は、もちろん作り話だ。
正常な状態ならば、あんな突拍子もない話をされても、信じなかっただろう。

この暑さからくるのどの渇き、耐えがたい空腹。さらに孤独だった友太は、深く考えることができず、簡単に信じてくれた。

歩は、まぶしさに片目を閉じなが頭上を見あげる。