ニンゲン釣りゲーム

――実の死をきっかけに、派閥ができ、クラスがまっぷたつに分かれ、高斗と康晴がそれぞれリーダーになったこと。
さらに、それぞれの派閥から糸につかまれる代表者を選出しようとしていたのだが、突然木のヤリが降り注いできて、それどころではなくなってしまったこと。

友太は、黙ってそれに聞き入っていた。
自分がいない間に、そんなことになっていたなんて、と友太は眉間にしわを寄せる。

――高斗の奴、おれがいなくなったから、調子に乗ってリーダーぶってるんだな。あの野郎。
苦々しい気持ちになった。

「ここからが本題なんだ」

歩が、声をひそめて言う。

「じつは……話しているのを偶然聞いてしまったんだ。千賀くんを生けにえにしようと……!」