ニンゲン釣りゲーム

――どこからともなく、腹の底に響くような不気味な低い音がきこえた。
バスの中で聞こえた笑い声と似ているような気がする。

これは主催者の声なのだろうか?
楓には、それがまるで悪魔の声のように聞こえ、身をかたくした。

まるで爆撃でも受けているように、ヤリが降り注いでくる。
ヤリが地面に突き刺さる音がずっと聞こえ、永遠に終わらないのではないか、と気が狂いそうだった。

――どれくらい経過しただろう。
耳が痛いほどの静寂がおとずれ、楓はふせたまま、そっと目を開けた。

目の前の光景に、息がつまりそうになる。