ニンゲン釣りゲーム

このわけのわからない実験だかゲームだかの、主催者が来たときなどだろうか。

高斗たちの腕力なんて、たかが知れている。実をリンチして殺すのが精いっぱいだろう。
もし、なにかあったときに、その腕力が負ければ、こちらにまで火の粉がふりかかってくるかもしれない。

その点、康晴ならば冷静に話し合ってくれるだろう。

雅は目先のことしか考えていないのだ。友里に由美、真紀もそうだ。

彩乃は、やはり高斗がリーダーのこの派閥がイヤだったが、ひとりであちらの派閥に行く勇気がなかった。そんな自分自身に嫌悪感がつのる。

なんで、こんな時まで、私は人の顔色をうかがって、その後についていくことしかできないんだろう……。いつも、いつも……。

彩乃は、体操座りをしたまま、深くうなだれていた。