ニンゲン釣りゲーム

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「いやー、これはきっと大ベストセラーになるよ。映画化とかも夢じゃないかもね」

この暑さに加え、みんな空腹とのどの渇きでぐったりしているのに、一葉はひとり元気がいい。

その能天気さを少し分けてほしいくらいだ、とひとみは、額に手のひらをあてた。
先ほどから、一葉のキンキン声をきくと、頭痛がしてきて、ちっとも頭も身体も休まらない。

一葉は、口を開けば、私は有名になるとかいう夢物語ばかりだ。
夏樹と美月も適当にあいづちを打っており、ひとみだけがイラついていた。