ニンゲン釣りゲーム

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朱莉が目に見えて衰弱してきている。
うつろな目でぐったりとしており、ちさとに全体重をかけるようにして、よりかかってきていた。

ああ……とちさとは、朱莉の渇いた唇を、そっと指先でなでる。唇は皮がむけ、少しふれただけで、血がにじんできた。

水さえあれば……私が口移しで朱莉に飲ませてあげるのに……。

ちさとは、まばたきひとつせずに、そんなことを考える。
水も食料もすべて朱莉にあげたい。
朱莉が笑顔なら、ちさとはそれで良かった。