ニンゲン釣りゲーム

「どうも、考えがまっぷたつに分かれているみてえだな。こうなったら、いっそふたつの派閥に分かれようじゃねえか。実が死んで当然だと思う奴は、おれの方へ。そうじゃない奴は、脇田の方へ行けよ」

代表者を決めるため、じゃんけんにするかという多数決を取っていたはずなのに、いつの間にか、派閥に分かれるという話になってしまった。
めまぐるしい展開に、暑さでもうろうとしている楓の頭が追いつかない。

みんな顔を見合わせてためらっていたが、「さっさとしろ!」と高斗が、威圧的な口調でせかしたので、ゆっくりとだが移動しだした。