ニンゲン釣りゲーム

顔がはれあがった実は、ぐったりしたまま動かない。

「おい、しっかりしろよ」と大和が声をかけるが反応がなかった。
そこへ、駆けつけた歩が、実のそばにしゃがみこむと、血のついた手首に指をあてる。

「脈がない。もう手遅れだ……」

歩は小声でつぶやいた。

「そんな……」と康晴が口元を手でおさえた。
しかし、すぐにキッと高斗たちをにらむ。

「いくらなんでもやりすぎだろ!」

怒りで興奮した康晴が、高斗の髪の毛を引っ張る。