ニンゲン釣りゲーム

フーッ、と高斗が大きなため息をつく。

「学級委員が進めないなら、おれが今から決めてやる」

高戸が康晴を押しのけるようにして、前へ出る。
康晴は呆気にとられていた。

「代表者を決めるのは、おれはじゃんけんでいいと思う。この意見に賛成の奴は手をあげてくれ!」

高斗が、本当に仕切り出したので、康晴はムッとしたような顔をしていた。

じゃんけんに賛成するという人たちの手が、ちらほらとあがる。
桃香は手をあげていたが、奈緒は、翔太の死のショックをまだ引きずっているようで、話すら聞いていない。