ニンゲン釣りゲーム

歩は、ちぎったシャツの切れはしを、力強く縛った。

「色々考えたんだが、……これはぼくらの行動を観察するための実験、もしくはゲームに違いない」

歩はそう断言した。

「実験だって!?」
「ゲームだなんて……」

あちこちから、驚愕の声があがる。

「ああ、政府関係者がぼくらを閉じ込めて、どういう行動に出るかデータを取っているか、もしくは、大富豪が観賞するための命をかけたゲームかもしれない……。
いずれにしても、あの糸につかまらないと、ここから脱出できないと、さっき誰かが言っていたけど、それしか方法はないと、ぼくも思う。最悪生き残れるのは、ひとりかもしれない……」