ニンゲン釣りゲーム

「う、うでが痛いよぉ……」と桜子の悲痛な声がきこえてきた。

「絶対に手を離すんじゃないぞ! がんばれ!」

大和が汗とつばを飛ばしながら、応援する。

――ブチッ。
――ブチリ。

熱っぽい声援は、その不吉な音がきこえて、ピタリと止んだ。

今の音――糸が切れてしまったのだ。

次の瞬間、糸につかまっていた男子女子たちが、木の葉のように落下していくのが、スローモーションのように楓の目に映った。