ニンゲン釣りゲーム

「あっ、楓ちゃん!」

同じ班の川北桜子と、吉田沙綾が駆け寄ってくる。
ふたりともバレー部で、身長が高く、髪もショートヘアーなので、ボーイッシュな見た目をしている。

「楓ちゃん、ごめ〜ん、今から部活で話し合いがあるから、掃除できそうにないの」

桜子と沙綾が、申し訳なさそうに、手を合わせてくる。

「そうなんだ、全然いいよ〜。私がやっとくから、任せてよ」

楓は、笑顔でそう答えた。

「サンキュー、また明日ね!」

桜子と沙綾は、手をふり、足早に教室を出て行った。