ニンゲン釣りゲーム


「あれは……」

「土屋さん?」と進みかけていた歩が足を止めてきいてくる。

「あの赤い布……あれは、まさか……」

楓は、低くなる左胸をおさえ、そう繰り返すことしかできない。
大和と歩は困惑した顔を見合わせた。

歩が、赤い布を握りしめ、サッと引っ張る。ガチャガチャと音をたてて、ガイコツが散らばった。

「この赤い布がどうしたの?」

歩は、迷子になった幼子にきくように、優しく問いかけてきた。