ニンゲン釣りゲーム

「わかるわ~。それで、冷たい水を一気飲みして、ふっかふっかのベッドで寝たい!」

ここから出られたらという話をして、恐怖心を紛らわそうとしているのが、痛いほど伝わってくる。
だから、彩乃もこの場を明るくしようと思った。

「きっと、テレビ局が押し掛けてきて、インタビューされるよ。とうとう私もテレビデビューしちゃうかも」

彩乃は、舌を出して笑ってみせる。

「うわっ、なにその顔、かわいいと思ってんの。キモッ」

雅が、ばっさりとした口調で切り捨ててきたので、彩乃の顔は引きつった。